辻村深月の作品一覧
「辻村深月」の「傲慢と善良」「小説集 筋肉少女帯小説化計画」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「辻村深月」の「傲慢と善良」「小説集 筋肉少女帯小説化計画」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
千葉大学教育学部卒。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』、『本日は大安なり』、『オーダーメイド殺人クラブ』など各賞候補作となる作品を次々と手がける。『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞受賞。同作品は映画化もされ、好評を博した。『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞している。
Posted by ブクログ
ただただ、よかった。
7人の中学生たちの、ひとりひとりが繋がっていくストーリーに胸がいっぱいになる。
子どもにとって、学校は社会だ。
学校に何らかの事情で通っていない彼らにとって、当たり前だと思われている学校でのごくごく一般的な出来事が、なんて幸せなことだったのだろうかと気付かされる。
「じゃあ、また明日ね」が当然になっていく感覚。
それにみんなが「うん、また」と声をかけ合う。
これだけのことが学校生活に居場所を作る。
友達とうまくいかない時。
自分より先に進んでいる人を見る時。
恐怖や焦りで胸が苦しくなる瞬間は誰しもあり、足がすくむこともある。
それでも出会った7人がそれぞれの為に
Posted by ブクログ
人間って、こんなに生活めちゃくちゃになるくらい結婚したいんだ!
架と真実。
互いに傲慢さによって人生がめちゃくちゃになりかけたふたり。
傲慢さを自覚して、自分と周囲を見つめなおすことで互いへの見方も改まり、最後はきれいに着地した。
相手を値踏みし自分を高く見るような傲慢さ。
真面目で嘘をつかず他人を慮る善良さ。
そのどちらかだけを持った人間は稀で、たいていの人間はどちらも持ち合わせているものだと思う。
作中の人間たちも、優しげな人間が棘を持っていたり、いやなことを言うような人間も人望がある程度にはうまくやっていたりする。
誰しもの中にある傲慢さを自覚すること。
善良がゆえの鈍さを免罪符にし