あらすじ
凡田夏之介35歳、プロ野球選手。寄る年波には勝てず、仙台ゴールデンカップスから引退勧告を受ける。しかし、ここで終わる訳にはいかない。もうひと花咲かせるべく、変幻自在の魔球・ナックルを武器に、ふたたび大リーグに殴り込みをかける! ボストン・ブルーソックスの新監督、ボビー・リードから招待を受け、夏之介は女房役のパーシーとともにキャンプ地・フロリダへ。そこで待ち受けていたのは、他の選手たちとの熾烈な生き残り争いだった。30人を超える招待選手のうち、メジャーに昇格できるのはたった数人。結果を出せなければ、どんどん脱落していく。通算400本塁打のモーリー、5ツールプレイヤーのショーンら、かつてメジャーで一線を張った選手たちも、昇格をめざし死に物狂い。生きるか死ぬかの日々が続く――。そんな矢先、夏之介の実力をテストする対戦相手として上層部が選んだのは、160キロを投げ本塁打を連発する、史上最強の「二刀流スーパースター」だった!
夏之介とパーシーは、過酷な競争を生き残り「メジャーのグラゼニ」を掴めるか!?
感情タグBEST3
ナックルボール
魔球ナックルボールを使いこなす夏之介。そして夏之介とバッテリーを組てパーシー。2人が大リーグでどう結果を残すか目が離せない。
Posted by ブクログ
大谷翔平じゃなかった王嶋貞雄登場の2巻。
王、長嶋という日本野球界2TOPの名前を合わせちゃいました。大谷翔平、確かに彼にはそれぐらいの存在感がある。
その王嶋が、メジャー契約を勝ち取ろうと奮闘する凡田の前に立ちはだかるのか。その結末は3巻で。
監督、コーチ、GM。それぞれの思惑が絡み合う場面も面白い。グラウンドだけでなく、裏方さんたちの奮闘や暗躍も描いてくれるのが、グラゼニのいいところだと思います。代理人もそうでした。
チームのためが第一ではあるのだけど、そこに隠しきれない人間の感情があるからか。ドロドロさせようとすれば、どこまでも行けるのだろうけど、ぎりぎりエンタメの線にしてくれていると思います。
さて、凡田とパーシーはメジャー契約勝ち取れるのか。ただのナックルボーラーというだけではきつそうな雰囲気なんだよなぁ。
オープン戦も厳しい戦い
私はプロやきゅが好きだがオープン戦は正直そこまで関心がなかった。だが、この巻を読んで実際には凄いチーム内での戦いが行われているのだと改めて認識した。プロは本当に厳しい世界なのですね。