あらすじ
「名人になったら結婚してください」
A級棋士となった神鍋歩夢、まさかの公開プロポーズ!? その場に居合わせた八一たちは、友人として協力することに……。
一方、あいはいよいよ初タイトル戦に臨む。相手は女流棋界の伝説、釈迦堂里奈女流名跡。
「さあ──始めよう。雛鶴あい」
激闘の中で明かされる釈迦堂の過去と、将棋界の裏面史。
釈迦堂と歩夢。そして八一とあい。
すれ違いを続ける二組の師弟は再び出会うことができるのか!?
「この山を……頂きを、超える!!」
少女の決意が世界を変える。
天辺目指して突き進む熱血将棋ラノベ、熱さ全盛の第16巻!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
その山の頂にあるものは?
女流名跡リーグを勝ち抜いたあいはタイトル保持者の釈迦堂里奈との番勝負へ。序盤リードしタイトル奪取も目前にするも、それは全ては釈迦堂の仕組んだ罠であった。たった一局から形成を逆転され敗退目前となったあい。だが、才能だけに頼ったこれまでの将棋を擲ち、釈迦堂という天辺に辿り着き乗り越える気概を力に大勝負に挑む。
Posted by ブクログ
ヤンデレこっわぁ…。
読み終わった後に思うところとしては、コレ。
正確にはヤンデレではないんだろうけど、インパクトとしてはそんな感じになってしまいます。
何一つ間違ってないし、一途で真摯…なのだけど、どうにも背筋に冷たいものを感じてしまう。
特に、作中で描かれる棋士達の恋愛事情を読んだ後だと、それらとの対比がエグい…。どうしてこうなった。
というわけで、今巻は女流名跡戦をメインイベントとして、関わる女流棋士達の戦いを描き…と言いたいところですが、前巻の引きが強烈だったもので、そこのところを引き継ぐ勢い。真剣勝負に生きる勝負師たちの恋愛感情が描かれます。
正直、今巻は…釈迦堂先生可愛過ぎと言わざるを得ない。
将棋に全てを賭けてきた釈迦堂先生の過去と、今。なんかもう、色々切ないんです。幸せを切り捨ててきた女性って、ホントにもう…。
彼女の過去を語る人たちの言葉、彼女を想う人の言葉。そして、彼女自身の口から語られる想い…。不器用と言えば不器用だけど、そんな風にしか生きられなかった過去は確かにあって…今を縛っているのが、切ない。
それを背景として。
「ゴッドコルドレン」歩夢の戦いが熱い。
才能、研究、時代の流れ…余りにも険しいA級の戦場で、自分が信じた美学、愛したもののために戦い抜く姿が熱過ぎる。
イケメンな外見とはそぐわない、無骨で応用が利かないただ一つを信じ続ける強さ。それが彼の愛と重なるわけで…これはもう応援してしまう。頑張れ、頑張れ歩夢きゅん!
更に釈迦堂先生自身も凄い勢いで実力解放してて、凄い。
今巻に至るまでの間、釈迦堂先生自身はすでにいくつものタイトルを失冠しており、残るは女流名跡ただ一つ。もはや全盛期のピークは過ぎ、あいが勝利するのはもはや約束された結末…と思わせていたわけですが(多分皆そうですよね?)。
しかし、真の実力は……と説得力と迫力を持たせて描いているのです。正直、少年漫画的な要素ではありますが、「これでいいんだよこれで!」と思ってしまう熱さなので問題なし! うわぁ、あい負けちゃうのでは、これ…?
今巻は恋愛、真剣勝負、どちらも超ハイレベルで面白かった、超充実の1冊だったと思います。
背筋がゾクゾクしたし、ウルッときちゃったもんなぁ…。
続きは(展開的に)不安しかないけどもー(苦笑)
それにしても山刀伐先生。
…「コレ」でカッコいいって思わせるの…反則なのでは?
Posted by ブクログ
タイトル戦回。弟子のバケモノ感と人間味を両立して書いてて、盛り上がりを感じながら読むことが出来る。その分ちょっと言い回しが大仰になっているところもあるかもしれないけど…。ストーリーも一冊の中でまとまっていて読みやすい。
Posted by ブクログ
色々報われてほしいと思わされた
自陣は城ではなく砲台なのである
終盤と序盤中盤は全く違うゲーム、駒を速度に変換する作業が必要になる
面白い表現だと思った
Posted by ブクログ
A級棋士となった神鍋歩夢は釈迦堂里奈女流名跡へ公開プロポーズ、しかし師匠は弟子の想いを受け入れず。
夜叉神天衣は登龍花蓮とダブルタイトル戦の番勝負へ。
雛鶴あいは女流名跡のタイトル戦5番勝負に。箱根、鎌倉、大阪、倉敷、岐阜。
池田晶が社長を務めるロリホームによる将棋会館建設計画。
山刀伐vs名人の戦い、九頭竜ノートの聖句暗唱合戦。
あいの最終局では、八一の心遣いが届き、敗れた釈迦堂里奈は、清滝鋼介揮毫の「俺の全盛期は明日」を見る。
そして諸々のしがらみから解放された釈迦堂里奈は歩夢と再び会話する。
雛鶴あいは次にプロ棋士を目指す。
夜叉神天衣は両親の残したスーパーコンピュータで未来の将棋を。
Posted by ブクログ
作品としては、文句なく素晴らしい
物語の最後は、あい対天衣 なのか
あい対八一 なのか
それにしても、天衣ちゃんが、少し変なことになってるのが、心配
天衣ちゃんにも、幸せになって欲しい
Posted by ブクログ
おもしろかった!ここ最近、ちょっとだるんでた(主観)だが、ようやく、あいが中心になって大満足。そして、表紙が誰?と思ったら、そうだった雛鶴あいちゃん、髪を切ったんだった。バックには神鍋と釈迦堂。あいの女流名跡タイトル戦、それに天衣の女流玉座タイトル戦。戦闘もののラノベを読んでいる気分になった。白玲戦(女流順位戦)的なのも立ち上がり、藤井竜王のおかげで、ちょい後手にまわってる感があるんだが、逆に現実のミラクルを小説で味付けされているのもまた面白い。りゅうおうのおしごとは、ドラゲキン主役ではなく、JSの無双ドラマであってほしい(主観)。あいちゃんの最後のセリフ、かっこいいですねぇ。
そして、感想戦が大変すばらしい。次巻、はやく読みたい。