あらすじ
1994年から2011年まで日本ホラー小説大賞に設けられていた《短編賞》部門。賞の30周年を記念し、集成として名作が復活! 玩具修理者は壊れた人形も、死んだ猫も直してくれる――。小林泰三の色褪せないデビュー作「玩具修理者」。「10年に1人の才能」と絶賛された沙藤一樹が描く、ゴミだらけの橋で見つかった1本のテープの物語「D-ブリッジ・テープ」など計5編を収録。《大賞》とは異なる魅力があふれた、究極のホラー短編集!
<収録作品>
小林泰三「玩具修理者」
沙藤一樹「D‐ブリッジ・テープ」
朱川湊人「白い部屋で月の歌を」
森山東「お見世出し」
あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」
※本書は日本ホラー小説大賞の短編賞受賞作の中から5篇を収録したアンソロジーです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
角川のホラー小説大賞短編賞を受賞した5作品をまとめて掲載してあります。『玩具修理者』や『お見世出し』など既に鬼籍に入られた方の作品もあり、まとめて読むには良い本でした。でもホラーって正直幅が広すぎる上に読んでも意味が理解出来ない作品もあり(私の理解力がついていけないだけなのでしょうが)、「???」となることも多かったです。
Posted by ブクログ
小林泰三『玩具修理者』
いや〜いいホラー。ゾクッとはしないが、読んでいてドキドキしてどんどん読んじゃう。話の運びから設定まで良い作品でした。
沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
ぁぁぁぁあああ!!!いやぁぁぁぁああ!!って描写が多い。イチイチムカつく金持ちズとあんまりにも可哀想な子供達。足と車のドアの部分とかバスの中で思いっきり顔を顰めてしまいました。二人とも私が覚えててやるからな!!!いやほんとに!!!
朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
ホラー、というよりかは幽霊の出てくる小説というイメージ。ただ最後の終わり方とか、主人公の設定とかがすごい!!!良い作品でした。
森山東『お見世出し』
これが一番好き!!!ホラーなんだけど、雅というか、静かな異質さが良い!!!終わり方も秀逸。
あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシと
なりしか』
怖いというか気持ち悪い!
知らんおっさんに首筋舐められてるみたいな嫌さ。
よく分からん世界がよく分からんルールで進むこの感じ…嫌ですねえ…
Posted by ブクログ
小林泰三『玩具修理者』
沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
森山東『お見世出し』
あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』
Posted by ブクログ
1994年~2011年の間に設けられていた、日本ホラー小説大賞・短編賞を受賞した作品を集めたアンソロジー。(自分にとっての)新しい作家に出会えることを期待して、手に取ってみた。
収録されているのは、以下の5作品。
・小林泰三『玩具修理者』(1995年・第2回)
・沙藤一樹『D-ブリッジ・テープ』(1997年・第4回)
・朱川湊人『白い部屋で月の歌を』(2003年・第10回)
・森山東『お見世出し』(2004年・第11回)
・あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』(2005年・第12回)
『玩具修理者』のみ既読で他4作は初見だったが、一番面白かったのはやはり『玩具修理者』。テキストから滲み出るグロさ、おどろおどろしさ、それだけに終始しないストーリーテリングと衝撃的な展開。間違いなく他よりも頭一つ二つ抜けていた。
『D-ブリッジ~』、『余は如何に~』は生理的嫌悪感に奔り過ぎて物語としての面白さがイマイチで、『白い部屋で~』は設定・展開的に十分に良作となる要素があったように感じたが、うまく魅せることが出来ておらず消化不良な読後感。『お見世出し』は作品としての完成度が高い優等生的作品だが、ちょっと優等生が過ぎたか、インパクトに欠けていた。
「やっぱり小林泰三は面白いな!」という結果に落ち着いてしまい、素敵な出会いは得られなかったが、めげずに次は集成2に当たろう。
Posted by ブクログ
表紙のインパクトにつられて読みました。
有名な「玩具修理者」が読めたのが嬉しかった。
純粋にホラーっぽく怖かったのは「お見世出し」かなあ。
「余は如何にして〜」は、生理的に嫌な感じ。