【感想・ネタバレ】救世主のレビュー

あらすじ

名古屋市栄の繁華街で男性の他殺体が発見される。被害者は縫製工場のひとり息子。素行が悪く逮捕歴もあり、あちこちから恨みを買っていたため容疑者も多い。捜査一課の暁は、被害者が以前、ベトナム人の技能実習生マイに強引に迫っていたことを知る。マイは数ヶ月前、「救世主」という謎の言葉を残し姿を消していた。その後の捜査でマイが隠していたとある秘密が判明。事件は意外な方向に転がり出す。渾身の社会派ミステリ!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

疾走感ある刑事モノ。水生大海って社会派っぽいのは初めて読んだかも? キャラが良いので苦い展開もするっと読めて面白かった。

0
2025年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

技能実習生、若くておそらく希望を持って日本に来た人たちが、弱い立場で、ほんの少し足を踏み外したら、どこにも居場所がなくなってしまう。
登場人物たちのそれぞれ自己中なところがリアルだと思った。
救世主の意味は意外で、最後の方は、一気に読んだ。

0
2025年05月23日

Posted by ブクログ

途中から結末が気になって一気読みしてしまった。外国人技能実習生全てが辛い思いをしているとは思いたくないけど、悲しい実態もある。
妊娠出産は全ての女性の幸せにつながる訳ではない。エピローグを読むととても切なくなったけど、暁の事実を追い求める姿勢は凄いものがあった。タイトルの持つ意味は奥が深い。

0
2024年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ベトナムからの技能実習生を雇っていた若社長が殺された。そこで解雇されたマイと言う女性を追う事に…

タイトルの「救世主」がラストまで読んでやっと判りました。
行方不明になったマイを追いかけてたどり着いた場所がとんでもない落とし所でゾッとしました。こう言っては何だけど、妊婦の子が未成年で明るみになった事だけは救いでした。

確かに『台風』でしたね…

0
2024年09月03日

Posted by ブクログ

夢と希望をもって日本に来た技能実習生の人たちがこういうことになるって、本当にあるんだろうなと思う。
難しい問題だ。

0
2024年08月16日

Posted by ブクログ

面白かった。
最近、技能実習生をめぐる小説が多いけれど、これはそこまで劣悪な環境で働いているわけではない。
でも、若い時の数年をこのように使い捨てで働いてくれる人達に感謝して、環境を改善してほしいとはつくづく思う。
性善説だとしっぺ返しにも合うだろうから、難しいところだけれど。それは日本人同士でも同じだしね。

0
2024年08月11日

Posted by ブクログ

名古屋の繁華街で他殺体が発見される。
被害者は縫製工場のひとり息子で、素行が悪くて逮捕歴もあり、あちこちで恨みを買っていた為に容疑者も多い。
事件を追う女性刑事は、被害者が以前ベトナム人の技能実習生マイに強引に迫っていたことを知り、彼女の行方を探すのだが、思わぬ方向へと…。

殺人事件の犯人を突き止めるのにかなりの時間がかかるわけだが、マイが「救世主」という謎の言葉を残して姿を消していた理由がわかると思いもしなかった真相に愕然となった。
殺人事件とは関係のないもうひとつの裏側の方で、いくつかの死があり、それを辿ると想像できなかった事実がそこにあった…これは隠された闇だと感じた。



0
2025年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

救世主ってタイトルは、何だろーて思いながら読み進めて「あ、こういう意味か...」ってなった時に表紙の理由とかも何となく察して、話が全体的に重く感じました。
最後まで、誰も救われなくて悲しかったです。

0
2024年12月08日

Posted by ブクログ

外国労働者に焦点を当てた小説かな、と思いきや捜査の終結はいともあっさりでラストは急展開でびっくり。
救世主ってそっちのことかーと。
犯人の気持ちは分からんくもない。

0
2024年09月21日

Posted by ブクログ


引きの強い“台風女”と上司から呼ばれる
女性刑事(嵐山暁・あき)が主人公の警察小説。

自分の利益のために他人を道具のように扱う
身勝手な人間を許さない暁が、捜査の過程で
感じる違和感やモヤモヤを納得できるまで
食らいついて犯人逮捕に邁進する真っ直ぐな
正義感がとても魅力的。

殺人事件の犯人を探し出す物語かと思いきや、
社会問題に焦点をあてつつ、その中の一片に
さらにスポットを当ててより深部の問題にまで
食い込んで人権や倫理観の問題まで突っ込んだ
奥のある物語でした。

0
2024年09月13日

「小説」ランキング