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映画字幕はいかにして作られるのか――。学校のテストでは100点の翻訳も、映画字幕では0点になるセリフとは? 「映画界の影武者」による、抱腹絶倒の初告白。
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Posted by ブクログ
映画字幕を生業としている著者によるタイトル通りの本。仕事をする上でのエピソードをエッセイ風に、配給会社の方針へ抗う時の葛藤や「乱れた日本語」に対する苦労・苦言をユーモアたっぷりに綴る。 海外の小説を翻訳するのとはまた違った苦労が伺える。何よりも映画字幕は「相当限られた時間とスペース」で物語を補足し...続きを読むなければならない。作品の意図や文化・歴史的背景を理解した上でのこの制限だから、苦労もひとしおのようだ。 洋画の翻訳と言えば真っ先に思い出すのは、ケビン・コスナーが主演した「アンタッチャブル」だ。大階段での銃撃シーンでエリオット・ネスが部下のジョージ・ストーンに「狙いは確かか?」と聞いた時のストーンの返し方。私が観た字幕版は「まかせろ」だったが、テレビの吹替版は「完璧です!」。 演じたアンディ・ガルシアの演技やその場の雰囲気からすると字幕版の訳し方(上司に対しこの場面だけ不適にタメ口!)が大いに気に入っていたので、吹替版では大いにガッカリしたものだった。 ※あくまでも個人的意見です。
有名な「君の瞳に乾杯!」という名せりふの英語は何か知っていますか?本書の冒頭に答えが載っています! 数々の映画の字幕を作ってきた著者が語る字幕制作の現場は、様々な問題があって、面白くて、笑えます。そして映画そのものと同じくらいドラマがあって時に感動するほど、真剣です。 その熱い語り口に、翻訳を超...続きを読むえて、仕事や日本語、更にコミュニケーションそのものについて考えさせられました。 ペンネーム まめ
期待した以上に面白かった。それに大変勉強になりました。「1秒4文字」、元テレビ局にいたものとして、うんうんと思わず頷いてしまった。こうした仕事をなさっているせいか、文章も大変上手で、読みやすかった。
どこかで誰かに「おもしろい」と言われたのだったか、書評を読んだのだったか。気になりつつ読まずにおいた自分が恨めしい。 1秒4文字という制限でいかに最大数の観客に台詞のエッセンスを伝えるか…。字幕なしで映画を観られるほどではないけれど、常に耳で聞こえた英語と字幕を比較してしまう癖がついている。「うまい...続きを読む!」と思うこともしばしば、「…あれ?」と思うこともちらほら。 その「…あれ?」は決して字幕訳者のせいばかりではなかったのだと本書で知ったのでした。 ご苦労、しのばれます。 語り口が軽妙であっという間に読めた。著者の本をまた探して読むつもり。
映画の字幕技術も、日本は突出しているらしい。数秒の間で読みとれ、かつオリジナルの意味を損なわないように表現される字幕は、たしかにすごいと思う。1秒4文字までだそうですよ、文字数。 びっくりしたのが、字幕翻訳の納期がかなり短いらしいこと。1週間ならいい方で、時には3~4日で納品してしまうこともある...続きを読むのだとか。すごすぎ! そして、観客の日本語読解能力の衰えをひしひしと感じているというくだりも、「やっぱりそうなのか…」と共感してしまったのだった。 わたしは吹き替えよりは字幕の方が好きなんだけど……今、吹き替えの数が急増しているようなので、もしかして近い将来、字幕の方が珍しい存在になってしまうかもしれない。吹き替えもねぇ……安易に売れっ子タレントが起用されて、どうもデキがイマイチだと、金を返せって思っちゃうんだよなぁ……。やっぱり字幕は存続の方向で!
もしあなたが翻訳(特に映像関連)に興味があるのであれば ぜひ読んで欲しい本。 翻訳家のエッセイにありがちな単なる自慢話にならず、 たんたんと筆者が経験した翻訳上のよもやま(+苦労)話を 分かりやすく書いてあるので、とても勉強になるし共感できる。 翻訳自体に興味がなくても、吹き替えや字幕と言語の違...続きを読むいに 疑問を持ったことがある人も、文句を言う前にぜひ一読して欲しい。
とても読みやすい本でした。読みながら反省したり「そうそう」って同意したりしながら読みました。字幕の世界の話もおもしろかったです。字幕派ですが田舎のシネコンは最近吹き替えしかこない映画が時どきあるんです。その事情もしりました。字幕がなくなって欲しくないです。
・新書の中でも表現がわかりやすく、中学生でも読みやすい。 ・字幕映画の裏側を初めて知った。字幕屋が、元の言語の表現により近い表現を選びつつも、字数制限や配給会社の要求に従わざるをえない状況。 ヒットのために表現を捻じ曲げ、「涙、感動、泣ける」と歌って観客を呼び込むこと。それにまんまと乗せられる観客...続きを読む。 ・観客が漢字を読めない、文脈を読めないせいで、説明しすぎな字幕を要求される字幕屋の苦悩。 ・私だったら、あえて変な日本語に変更させられるのは、仕事であっても我慢ならないと思う。字幕屋ってすばらしい。
字幕翻訳家の仕事と日常が垣間見れる。 ・「ざる知識のススメ」に勇気づけられる。 ・あきらめずに、すくい続けること。 ・字幕の仕事として、とにかく速く正確な情報を得ることが大事。 ・非英語圏の映画字幕翻訳が面白そう。
文字制限のある字幕作成の苦労と、昨今のおかしな日本語について、そして、字幕屋として吹き替え版映画の台頭を憂うお話。 ロシア文学を専攻されていた方だからか、米原万里さんと同じニオイがする。実は真面目な話なのだけれど、面白くサクサク読める。 私は映画俳優さん達の肉声や息遣いを聞きたいと思うので、“字幕...続きを読む派”だ。面倒くさいと思ったこともないし、違和感を抱いたこともなく、字幕を読んでいるという感覚すらない。…ということは、今まで観てきた映画には、良い字幕がついていたということなのだろう。 字幕というと「戸田奈津子」だったけれど、「太田直子」さんも意識してみよう。
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字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
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太田直子
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