作品一覧

  • 死線をゆく アフガニスタン、イラクで部下を守り抜いた米海兵隊のリーダーシップ
    -
    1巻3,850円 (税込)
    『失敗の本質』共著者・戸部良一氏激賞! 「戦場のリアリティから浮かび上がる真のリーダーシップ。海兵隊がなぜ組織論の研究対象になるかが分かった」 任務遂行か死か――イラク戦争最前線、男は部下の生死を分ける極限の決断を下し続けた 2001年9月11日、世界は反転した。「人生が変わる何か」を求め、ダートマス大学卒業後にアメリカ海兵隊に入隊したナサニエル・フィックは、テロ直後の混迷の中でアフガニスタンへと送られる。帰国後、米軍最高峰の偵察部隊小隊長となり、イラク戦争の只中へと入っていく主人公を待ち受けていたのは、崩壊する社会と組織の理不尽だった……。命をやり取りする最前線で、課せられた任務とリスクの間で決断しながら最高の〈リーダー〉へと成長する姿を克明に描く。 【目次】 登場人物紹介 第一部 平 和 第二部 戦 争 第三部 その後 著者あとがき・謝辞 訳者あとがき
  • 平等について、いま話したいこと
    4.1
    1巻2,200円 (税込)
    資本主義の果て、大いなる格差に覆われる現代。教育やヘルスケアを「脱商品化」するには? 左派はなぜ世界的に弱体化したのか? 大学入試や議会選挙にくじ引きを導入すべき? 当代一の経済学者と政治哲学者が相まみえ、真の「平等」をめぐり徹底的に議論する
  • 平等について、いま話したいこと

    Posted by ブクログ

    早川書房ってこんな本も出すんだね。感動したよ。
    作者だけでなく出版社も選ぶタチなので、これから狙いつけておく。
    マイケル・・サンデルもトマ・ピケティも気にはしてたけど読むのは初めて。いきなり「再分配と脱商品化」から対談が始まってうれしかった。私のいまの関心事は教育や介護など公共物の民営化の危険性なのでドンピシャだ。さっそくノートを用意して構えを作った。
    熱いトマと沈着冷静なマイケルが共感しながらも火花を散らしながら考えを交える。サスペンスフルだ。だから早川か。
    市場勝利主義や能力主義が新自由主義と結んで現れるとき結局被害者になるのは我ら普通の国民。豊かさとは縁遠い自分のような人間はほんとに平等

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    2025年05月25日
  • 平等について、いま話したいこと

    Posted by ブクログ

    市民の『尊厳』という視点を失った国家は分断が進み、やがて全体合意が取れず前進できなくなるというダイナミクスがイメージされる。読んでいるとドキドキする。
    トランプのような人物が生まれる背景についても実直に議論していて、非常に納得感がある。
    対談形式なのでライトに読み進められるし、読めるところだけ掻い摘んでも今の世界構造に対する解像度が上がると思う。
    多くの東海岸の住民たちが同時にこの対談に触れたら、その時彼らはなにを思うのだろうか。

    昔からマイケル・サンデルの思想は自分にめちゃくちゃフィットするのだけども、同じような方向を向きつつ違う視点での提案をするトマ・ピケティの話もおもしろかった。今まで

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    2025年05月12日
  • 平等について、いま話したいこと

    Posted by ブクログ

    確かトマ・ピケティは、途中挫折したけ、要約本を読んだか、程度で、歯が立たないと思ってたが、この本は対談だから読みやすくて良かった。
    私が特に感銘を受けたのは
    ・株主による企業の保有割合を半分までとする案
    ・金持ちとそうでない人の闘争にしようという案(昔はアメリカも高額所得者への税率が高かったことへの驚き)

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    2025年05月07日
  • 平等について、いま話したいこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     不平等の3つの側面=経済的側面、政治的側面、そして社会関係-尊厳、身分、尊重に関する側面、について語り合う。
     
     トランプやル・ペンを生み出したものは左派がそれらについて置き去りにしてきたからだ、という。そしてそれらを解決していくためには、経済の脱商品化、累進課税の強化、大学入試や議員をくじ引きで・・と、幾つもの提案がなされる。二人の考えは、微妙に異なるが、大筋では合意されながら議論は進んでいく。

     読者の覚悟が求められています。平等であるべきだ、とすれば3つの側面で大胆な改革を進める必要があることを明白で、それを現実の政治に引き付けて考えれば、各政党の今の主張、施策は平等を拡大するもの

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    2025年04月29日
  • 平等について、いま話したいこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当に、こうして本に収めたい対談ですね、感謝。

    ピケティの頭の中ーそれを世界に、伝える体力と精神力。
    サンデル教授も、自分の言いたいところちゃんとついてくる+まとめるのうますぎる。

    何を今話しているか、きっと常に宇宙から衛星で眺めているんだろうね。

    サンデル教授が問いを重ねて、ピケティの持論が展開されていく、

    という問答スタイルに一見感じる部分も多いのだけれど、

    最後にはサンデル教授の論、

    つまり、これまでの著作で主に論点として議論されてきた、

    グローバリゼーション、リベラリズム、

    金融化、商品化、

    能力主義、学歴偏重主義、

    について、

    ピケティもそれに合わせて話している

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    2025年04月03日

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