三日市零の作品一覧

初めての作家さんで久しぶりに面白い作品に出会えました。読みやすくて入り込みやすくて一気に読めました。他の作品も読んでみたいと思いました。

一緒に脱出ゲームに参加してくれる友だちなんていないし、疑似体験味わっちゃおー!なんて気軽に読んでみたら衝撃を受けました。

お、面白すぎる！！

ルームメイトで同じ大学に通う、理系の理人と文系の詩文。お互い脱出ゲームが趣味だった２人は意気投合し、色んなゲームにチャレンジする。

そんな中で招待された脱出ゲーム専用施設・夢幻館のプレオープンイベント『魔女の館の殺人』。２泊３日で参加する大掛かりなイベントに意気揚々と参加するも本当の殺人事件が起き…

まさにリアル脱出ゲームでした。

リアルタイム演出で時刻ごとに進むストーリー、出題される謎解き、主人公たちが見聞きする内容、全てが事件解決への道筋に...続きを読むなっている。

謎解きも難し過ぎず、自分でも解けるレベルなのが結構ありがたく、盛り上がる要因でもあるかも。（もちろんこれにも意味があるのが凄い！）

最初から最後まで、あれもこれも繋がっているのには驚愕でした。

私もある程度の謎が解けたのですが、どうしても腑に落ちない点が一つあって、それを払拭できないまま解決編を迎えてしまいました。

脱出失敗です。

ぐぬぬぬぬぬ。なるほど、そこのフラグを見逃していたのか…と読んで納得。悔しい。

さて、皆さんは脱出出来るかな？

ぜひ、ネタバレを踏まずに挑戦することをおすすめします。

そしてそして。これだけは最後に伝えたい。

主人公２人がとても良い。

正確には主人公はワトソン役である理系の理人で、探偵役は文系の詩文なのだが、この２人性格が全然違うのです。…というか、てっきり探偵役は理系の理人の方かと思っていたけど、そっちかー！という意外性も良い。

性格は全然違うけど、何故か噛み合って、お互いを支え合い補足しあい謎を解いていく様が、最高すぎるのです。

そんな２人に夢中になり、私の中の萌えの沸点は超え、あっという間に読んでしまいました。

永遠に２人で謎を解いていて欲しい。

出版されたばかりですが、シリーズ化と続編を今から待機したいと思います。

　リアル脱出ゲーム×本格ミステリーの本作は館ものでありクローズドサークル、そして変人の探偵と変わった特技を持つワトソン役などのミステリー要素は勿論リアル脱出ゲームの完成度が素晴らしく、まるで自分が登場人物たちと一緒にゲームに挑んでいるような没入感だった。最後に待ち受ける真相もお見事。

最近推理小説系にハマってて。何となく気になると思って買った商品でしたが、どんどん気になりすぎて没頭してしまいました。
なんとなく犯人はこの人かなって目星をつけてて、
理由がわかった時腑に落ちました。

脱出ゲームが行われるはずだった館で、突如起きた殺人事件。大学生の詩文と理人のコンビが絶妙で、物語の展開も早く、先が気になってあっという間に読み終わりました。

この作者さん（三日市零さん）の作品はこれが初めてでしたが、本屋さんで偶然手に取って良かったと嬉しい気持ちになりました！