巽未頼の作品一覧

やはり現代人が入ると随分甘い考えになるよねぇ(^_^;)よほど上手くはこばないと足下をすくわれるわなぁ！

なかなかに

斎藤道三の息子貴義龍はNHK大河では斎藤道三の息子ではないと信じていたがここでは転生者としてやはり息子では無いと描かれてている。結局史実に乗っ取って息子に敗れるにはそのほうが良いとの判断だと思うが、今はまだとてもとてもそこまでの武将ではないとの表現がうまい。

面白い先が楽しみ

過労死した医師の生まれ変わった先が、斎藤道三の息子という少しマイナーな人物で、長生きするために奮闘するお話。戦国時代に現代の医師の知識と特異な能力を使い、年齢や立場など制約も多い中活躍していく。斎藤道三他登場人物が個性的で、これから先どうなっていくのか歴史年表とみくらべながら楽しみにしています。

絵がねー…

絵があんまり…ねぇ。でも、話は面白いです。織田信長の近くに転生…ってのは割とあるみたいですが、子供が長生きしよう！っていうのが面白いし、現代の知識をその時代の物を代替させたりして、すごく賢くなった気にさせてくれます（ただそんな気がするだけだけど）。時代の動きとかが全く分からないけど、歴史好きな人にはいいんじゃないんでしょうか？帰蝶が出てくるので、少し安心（なぜ？）したりしました。

目の付け所はおもしろい

斎藤道三の息子、斎藤義龍に転生するという目の付け所は非常に面白い。
信長でもなく、その家臣でもなく、斎藤道三でも浅井家でもないというのは逆に新鮮。

ただ、歴史考証というか、そのあたりの設定がちょっと…。
まず冒頭、「天文法華の乱」はかなりマイナーな出来事。
高校日本史レベルではないと思う。

その割には足利義晴を知らないというのもおかしな話。
もっと言えば、戦国初期に立派な天守があるのもおかしいし、それを見て「北海道の可能性も」というのもあり得ない話。

織田信長は天文3年生まれで「今は信長の生まれる前」というのもおかしいければ、祖父が「美濃の油売り」なのにその祖父が道三ではないかと疑わない...続きを読むのも不思議。
（実際は、斎藤道三の国盗りはその父との親子2代の功績だという説が現在は有力なので、推理は間違ってはいないが）

義龍がハンセン病で死んだという説は実際存在するが確かめられたものではないし、その知識は高校教科書やゲームの知識では絶対にありえないレベル。

その他、信長と渡り合って病死する人の人生を嫌って「国を譲る」というのも違和感しかない。
病死は国譲りとは関係ないし、信長と争っても天寿を全うするのは分かっているんだから。
そう考えると、基本となる「国譲り」の根拠すら薄い。

そもそも、40歳前の勤務医という立場で、「ブラック生活は嫌だ」とか考えるだろうか？
患者を投げ出して逃げないのと同様、領民と家臣を放って逃げるとは考えないと思うのだけど。

このあたり、原作のWEB版では実は記載がなく、天文がいつかもわかっていなければ、道三の子というのは「本能で分かった」という表現になっている。
この表現なら、むしろ納得できたのに。
つまり、マンガ化で余計な知識を入れようとしておかしくなったと言わざるを得ない。

冒頭でこれなんだから、今後も余計な「完璧な記憶の過去の知識」やら「医者の知識」など出してくるんだろうなと思うと、げんなりする。