増田まもるの作品一覧
「増田まもる」の「地球博物学大図鑑 新訂版」「ミステリウム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ブレア行政官から見習い記者ジェイムズの元に送られてきたのは、疫病のために封鎖され、情報規制が敷かれている村、キャリックに住む薬剤師が書いた手記だった。一人のよそ者の滞在と、エスカレートする破壊行為に関連はあるのか。村の秘密と言語中枢を狂わせる毒の謎は……。排他的な村で起こった奇妙な事件を描いたメタ・ミステリー。
マコーマック作品は他に『隠し部屋を査察して』と『パラダイス・モーテル』の二作を読んでいるが、いつも〈演技と創作〉を主題にしている作家だと思う。特に本作は、死なせるためにキャラクターを創作し、無から真相を生みだすミステリーというジャンルの型を使って、「死を受け入れるために物語を必要と
Posted by ブクログ
テロと中産階級(といいつつ、日本的な基準で見ると富裕層)の反乱というモチーフを2003年に書いているというのが、予言的。
中産階級に対して狂騒的に反抗をあおるアジテーターの女性、ケイの言動はジョセフ・ヒース「反逆の神話」に描かれる文化左翼に近いんだが、リベラルな世界観のバックラッシュという意味で、トランプ現象も連想させられる。
ただ、このお話の本質は中産階級の反乱ではなく、暴力に人々が感染し、世界の無意味性がむき出しになっていくという事なんだろうなあ。特に、世界が無意味であることへの気づきが、ある種の人には救いになるという逆説がおもしろい。
不勉強でよくわからないのだが、小児科医グルード