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夜ごとくり返される客と花魁の虚々実々の駆け引き。江戸は吉原の世界を精密に描いた「二つ枕」に「廓中通信」、「青楼夜話」等遊廓を舞台にした初期の作品を併せて収録する作品集。【解説:北方謙三】
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Posted by ブクログ
『ふたつまくら』を読んで、日本って昔は驚くほど性におおらかな国だったんだなぁと感じた。 今とは価値観が全く違うというか、同じ国とは思えないけれど、そこがまた面白い! 物語では、吉原の遊女と客たちの日常が、切なさ、艶っぽさ、ユーモアを交えて描かれているとても粋な作品。 来世を約束した男に待ちぼう...続きを読むけをくらう遊女、 叔父に騙されてきた、初めての遊郭に戸惑う少年、 将来を語りたがる遊女をうまくかわす男、 棟梁をぶん殴って、やけくそで吉原にきた男、 一晩で5人の客を相手に走り回る遊女……。 遊女と客のやりとりから、遊女たちの暮らしや江戸の町や生活の様子、遊郭の建物の内部までが伝わってきて江戸の遊郭に実際に行った気分になる。 着物の柄やかんざし、髪の結い方、湯呑み、タバコ、灰皿、屏風、火鉢、伽耶などの小物から、壁や襖の模様や部屋割りの建物内の細部までも描かれていて、「へぇ〜」の連続。 部屋の広さも意外で、隣の話し声が聞こえるほど近くに並んでいたなんて、初めて知った。 この細部にわたるリアルさが、江戸へと連れていってくれるんだなぁ。
121冊目『二つ枕』(杉浦日向子 著、1997年12月、筑摩書房) 表題作4話の他、短編6作を併録。吉原を舞台にした性と情の物語が集う。 どの作品も男女の心情の機微が詩的かつ的確に描かれており、そのあまりの巧さについ声が漏れてしまった。 まるで見てきたかのようなリアリティのある廓内の描写も見事。圧倒...続きを読む的な漫画の才と、江戸文化に対する溢れる愛情、そして勉強/調査の量。どれをとっても一級品。「天才」、それしか彼女を評する言葉が見つからない。 北方謙三による解説も収録。 〈………… 聞かせ なんし。〉
吉原の花魁と旦那との やりとりが粋で楽しい‼ 吉原好きの私にわ、とってもすてきな漫画でした 絵もセリフもみんなすてきです(#^.^#)
「聞かせなんし」とか、 「あああ おおきに酔った……」とか。 駄目な男と花魁、という関係に涙してしまう。 そして浮世絵ふうの、「内面の謎」を感じさせる絵柄。 多才な作家だったんだなぁ。
浮世絵漫画の決定版。時代考証とか花魁などの登場人物の考え方といい、この作者自体が江戸からタイムスリップしてきたとしか思えない。 私は話よりも作品世界に浸っていた。
花魁の話し言葉、廓のしきたり、調度品等、江戸時代の吉原を垣間見られる。 どの作品も暗くなく、さっぱりしているのがいい。
江戸は吉原の遊郭を舞台にした男女模様。 江戸風俗研究家でもある筆者による綿密な時代考証に基づき、錦絵を思わせる独特の絵柄で描かれている。 嘘と本音、気だるさと熱情が交錯し、その境界が少しずつ朧化していくのが面白い。 また、全編を支配する虚無感が艶っぽさに凄みを加えている。 「明鳥」などの吉原を舞...続きを読む台にした落語の副読本にもなるだろう。
荒俣宏のかつての女房という紹介では失礼にあたる。江戸文化風俗の語り部。 1982年ガロ登場以来、時代考証にもとづく情念豊かな"江戸もの"を数多く著したが、研究に専念するため惜しまれつつ断筆。2005年没。タイトル『二つ枕』はガロに掲載された吉原の男女の話である。 浮世絵調の画風を...続きを読むとっており、それはもう見ているだけでほれぼれするものだが、われわれの知るいわゆる浮世絵にはない魂っ気ともいうものが宿っている。かつて東洲斎写楽がそれまでの浮世絵にない人情味あふれる画趣で人気をさらったのと同様、杉浦日向子の描く江戸は水戸黄門以上にナチュラルにエロティック、酔狂、微笑ましく、せつない。あとがきで「学などと、堅苦しい言い方をしたくはない」と留意しつつ、「考証学が、人間学にまで昇華されている」とした北方謙三の指摘は正しい。
吉原を舞台にした小作品集。著者の杉浦日向子さん、亡くなってしまったのが本当に残念でならなくて、改めて集めて読んでる最中。はずれなし。 あとがきは北方謙三、読んで嬉しいあとがきでした。
江戸は吉原の様子を描いた短編集。 花魁と男たちの言葉の駆け引きが面白いです。 登場するひとも様々で、吉原に通い慣れた者、花魁に馴染みの者、慣れないお武家さん。 艶っぽい花魁も居れば、無邪気なかぶろも居る。 面白い話をして皆を寄せる者もあれば、相手にされずに夜を明かす者もいる。 江戸の夜を描いた、...続きを読む粋で風情のある漫画です。
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