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なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか――。なんのために? それで作品を味わったといえるのか? 著者の大きな違和感と疑問から始まった取材は、やがてそうせざるを得ない切実さがこの社会を覆っているという事実に突き当たる。一体何がそうした視聴スタイルを生んだのか? いま映像や出版コンテンツはどのように受容されているのか? あまりに巨大すぎる消費社会の実態をあぶり出す意欲作。
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Posted by ブクログ
現代はコンテンツの量が膨大なため、映画などの娯楽は本来楽しむもののはずなのに なるべく時間をかけずに消費されてしまう傾向にある。話題についていくためや、自分が”様々な作品を知っている”というステータスさえ手に入れば良いという、目的が手段化してしまっている風潮に本書は警鐘を鳴らしています。 情報自体が...続きを読む目的のコンテンツなどは早送りしてもいいが、映画などの作品は早送りすることによって本来の作品としての良さを著しく損なってしまう。それでは本当に楽しんだとは言えない。楽しいものならできるだけ時間をかけてじっくり楽しみたいはずだし役に立つことだけが大事なことじゃない。無駄と言えるものにこそ価値があってそこから情緒が生まれる。感動が生まれると思います。 自分もソーシャルネイティブなので、現代人がコスパ タイパ重視してしまう気持ちはすごく理解できますが、それでも作品を早送りしてしまうことには反対の立場を取りたいです。(近い未来そういう考えは老害として笑われるかもしれないケド、、) 効率ばかりを重視してしまいそうになったらこの本を思い出して、時にはゆっくり時間をかけながら純粋にものごと(作品)を楽しむのもいいかと思います。
映画好きな方には是非読んでもらいたい!多角的な考察から、様々な事象が絡み合って映画を早送りで観る人たちが増えたんだと理解することが出来る。自分も映画を早送りで観ることには否定的。これを読んで、より映画館で映画を観ることの大切さを実感した!映画をより好きになった
僕はめちゃくちゃ倍速でネトフリを見てるのでタイトルに惹かれて読みました。 なぜそうなっちゃってるのかをいろんな角度から紐解いていて面白かった。消費者目線、クリエイター目線での考え等も書かれていて納得感のある内容。 感想としては、倍速視聴をする人でも自分とは違う理由や考えの人がいて、今の世の中に憂いた...続きを読むくもなったけれど、それでも今の楽で便利な世の中に生まれて良かったと思った。 決して倍速で見る人を非難するような内容だけでなく、終盤ではそれらの人に寄り添ったり、そんな今だからこその提案もあったりして、呼んでいて不快になることは全く無かった。
私はZ世代の若者ですが、映画を早送りして観たことはありませんし、長い映画が好きです。この本を手に取り初めて、映画を早送りする人がいることを知りました。 友人に聞いたら、著書で書かれているように、映画やアニメで「退屈なシーン」は飛ばして観ると言っていました。著書では、そのような人の考えがわかりやすく書...続きを読むかれています。他にも、社会的背景や視聴者の変化により映像産業がどのように変化してきたかが解説されています。 作品を味わうのではなく、情報として処理する人が増えてきたということがよくわかりました。また、作品に感情移入したくないから飛ばす。という点は、感情移入しながら観る私にとっては驚くべき意見でした。
「消費」という言葉に興味があるので読んでみた。 趣味を「コンテンツ」と言って楽しんできたけど、 コンテンツ=消費なんだと気付かされた。 クリエイター側にしか分からない感覚だと思う。 リキッド消費の特徴 ①短命 ②アクセス・ベース ③脱物質的 作品をむやみに消費するのは作り手にかなり失礼だなと感じ...続きを読むる。受け手がどう受けるかは勝手だけど、作り手の想いをリスペクトする事で、受け取る質が変わると思う。 サブスクが流しっぱなしの水だとすると、1つの作品は山の麓の天然水コップ1杯みたいな。 これからは、コンテンツではなくて、作品として味わって鑑賞したい。 『映画を早送りで観る人たち』というテーマが、 メディア論、コミュ論、世代論、創作論、文化論 に広がっていきとても面白かった。 無関心(干渉しない事)=多様性を認めた事にはならない
2024/1/11 めちゃくちゃ好きな題材だからすらすら弱めた 『核爆弾と同じで、一度それがうまれてしまえば、もうそれとどう付き合っていくか考えるしかない』 めちゃくちゃ自分の考えや、自分の経験がよぎる文章がいっぱいだった 人はこうして老いていくのでしょうか? 昨日見た最近のなろう系アニメ1...続きを読む話、内容薄好きで実質5分かと思ったが、アレも倍速前提で作られてるのか? ファスト映画や倍速の出現を、ラジオの出現や、dvdの出現と枚挙してたが、本当にそうか? ま、別に人それぞれの選択だけどね、見たいもんを見たい方法で見れば良いとは思う。 私は自分の見たいものを見たいスピードで見る 監督リスペクトのディグり野郎であることをちょっと誇りに思ってる時点で、私はやっぱりオタクなのかもしれないですね
TVニュースで「タイパ」の一例として、時間節約のため食事はすべて栄養成分が含まれる液体で摂取する人を紹介していた。なんとなく世の中、なんでもかんでも効率化、タイパになっているなと感じていたこともあり刺さる内容だった。 本書は以前から気になっていたのだが、「タイパ」のニュースをみて手にに取ってみた。映...続きを読む画もドラマも早送りでみる、なんなら最初からエンディングを確認してから見る。これは鑑賞ではなく消費じゃないか。。などといいつつ、自分でもTV番組のほとんどは録画して、スマホかタブレットで時に早送りしながら見ることが普通になってきている。だって便利だし、効率的だから、、、 音楽鑑賞は演奏会が主流だった昔、レコードの登場は本物じゃないと批判された。書籍で情報を得ることが主流だった時代、テレビの登場は情報に対して受け身になり、「一億総白痴化」につながると、かの大宅壮一に言わしめた。そのうち、倍速鑑賞もあたりまえになっていくのではないかというのが本書の結論(著者もこの流れを好ましくは思っていないようだが)。 とにかく、情報が溢れすぎてるし、仕事も働き方改革だからとかいいつつも忙しすぎるし、時間的な余裕を感じる暇がないのだよね現代人は。。
「映画を早送りで観る」を取っ掛かりにした現代メディア論・世代間文化論にまで言及したなかなか興味深い一冊。自分のような昭和世代の考え方とゆとり世代・Z世代の考え方のコアな部分が多彩な例示で浮かび上がる。映画を早送りで観るや監督で映画を観ないには全く共感できないが、そのようになってしまう土壌には深く共感...続きを読むできる。
映画やYouTube、バラエティなどを早送りで見る人たちのことをさまざまな角度から分析しており面白かった。時代背景や技術の進歩などにより視聴者の映像の見方が変わったが、その背景も深掘りしていた。結局はその行為自体が将来的には肯定的になる一方、筆者は腑に落ちていなかった
今のZ世代とは微妙に理由が違うかもしれないけれど、言われてみれば自分もアニメを1.25倍速で見ることがある。著者の言うように、等倍速で見なくては制作者の意図が正しく伝わらないかもしれない。そこに使う時間がもったいないとは思わないけれど、録画したテレビ番組を見る時間が足りない。早送りで観て消化試合にな...続きを読むっているようなアニメは、途中で見るのをやめたほうが良さそうだ。
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映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
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稲田豊史
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