プロフィール

  • 作者名:河野仁(カワノヒトシ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1961年
  • 職業:大学教授

大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程教育学専攻修了。米国ノースウェスタン大学大学院博士課程社会学専攻修了。著書に『〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊――日米兵士が見た太平洋戦争』などがある。

作品一覧

  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    4.2
    1巻2,420円 (税込)
    ●本質シリーズの最終巻 圧倒的に不利な条件から勝利を導き出した独ソ戦のスターリン、英独戦のチャーチル、ベトナム戦争のホー・チ・ミン、対イラク戦圧勝もつかの間、非正規戦という泥沼の打破を迫られた米国――。 本書は、日本陸軍の敗北のメカニズムを組織論の切り口から解明した『失敗の本質』(中公文庫)、海外の戦史を題材に成功の本質を解明した『戦略の本質』、国家指導者に焦点を当てた『国家経営の本質』につづく本質シリーズの最終巻。勝利を実現するメカニズムの解明は、『失敗の本質』とは裏表の関係となります。また『戦略の本質』は逆転を生み出した要因を現場の指揮官レベルで解明しましたが、本書は国家の指導者レベルとリンクさせて、機動戦と消耗戦を臨機応変に使い分ける知略戦略こそが勝利を生み出したというストーリーで解説します。 知略戦略とは、「知略=知的機動力」で賢く戦う哲学であり、過去-現在-未来の時間軸で、組織メンバーの共感を得、一丸とさせる共通善のために「何を守り、何を変革するか」の動的平衡を追い求めながら、行動し続ける戦い方を指す。これを実現できたリーダーが、本書で取り上げる、スターリン、チャーチル、ホー・チ・ミンです。
  • 日本軍兵士の真実
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦後73年が経ち、戦争を知らない世代が圧倒的多数になった今、日本軍兵士の壮絶な体験はどう語り継がれていくのだろうか。(『中央公論』2018年9月号より) 「絶望のなかにこそ一筋の希望がある」五木寛之(作家)×鴻上尚史(作家・演出家)/「兵士の身体を通して見た日本軍という組織」戸部良一(帝京大学教授)×吉田裕(一橋大学特任教授)/「太平洋戦線の米軍兵士たち」河野仁(防衛大学校教授)/「特攻ブームはなぜ生まれたか?」佐藤卓己(京都大学教授)/「戦場漫画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』で描きたいこと」武田一義(漫画家)/「『レイテ戦記』からサリンジャーまで――読み継ぎたい戦争文学」松山巖(作家)×都甲幸治(翻訳家・早稲田大学教授)×桜庭一樹(作家)
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    4.1
    率先垂範の精神を欠くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッショナリズムの誤解――かつての日本軍と同じように、日本の企業や政府は、いま「失敗の拡大再生産」のスパイラルに陥ってしまっている。 最大の問題は、傑出したリーダーが出現しないことだ。
  • 〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊 日米兵士が見た太平洋戦争
    値引きあり
    4.0
    1巻880円 (税込)
    「降伏は名誉」とする米兵と、捕虜となることを恥、自決を名誉と考える日本兵。「バンザイ突撃」は、「9時から5時まで戦う」米兵の目には自殺行為にしか映らなかった。究極の文化衝突の場、戦場で両軍兵士は何を目にし、互いの認識をどう変えたのか――。日米元兵士への緻密なインタビュー調査を通して、「兵士」の誕生から戦地における彼らの思想と行動までを比較文化的観点から探究。「戦闘の社会学」が解明する、戦場の真実。(講談社学術文庫)
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

    Posted by ブクログ

    「失敗の本質」の本を読んだことがあり、その後に久しぶりに野中先生の本が読みたいと思い読んでみた。非常に興味深い内容で、今まで通り日本軍の戦争を研究材料としつつ、戦場でのリーダーシップについて大量の論文とデータを元に分析されて納得感のある内容であった。

    個人的には第8章の辻政信の内容に思うところがあった。幼い頃から文武両道で部下の信頼も厚く飲み会や風俗などが大嫌いで教科書に載るお手本のような軍人であるのにも関わらず、組織として何故上手く立ち回ることができなかったのか?日本人が目指すべき人物に限りなく近いはずなのに何故同世代のエリートには嫌われていたのか?そもそも日本の学問における優秀な人材は何

    0
    2023年09月22日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

    Posted by ブクログ

    リーダーは実践し、賢慮し、垂範せよ
    理想のリーダ像はかくあり、その実現するが難なることを痛感する日々です。

    0
    2023年06月27日
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利

    Posted by ブクログ

    201228読み応えある 何度も再読して血肉化したい 失敗の本質シリーズ
    1.失敗の本質=組織の失敗を学んだ
    →「成功の秘訣」は「知の創造」にある
      情報→知識→[本質・直観]→知恵
       暗黙知
       形式知
       実践知
    2.管理過剰を批判 バブル後のつけ
      リスクとる、人材・仕組み・風土を喪失 再構築が必要
    3.独ソ戦 読み応えある
      ヒトラーvsスターリン トップの資質のレベル差
      ソ連の犠牲者は甚大 2,600万人!
    4.組織の価値理念 「人命を守る」
      ゼロ戦は防御が手薄 パイロットの軽視 損耗激しく長期的には劣勢
    5.理念価値観の重要性=本音

    0
    2020年12月28日
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利

    Posted by ブクログ

    久しぶりの野中先生の戦略・知略の本。
    頭に汗をかくような、難解な内容ではありますが
    最終章は、読みごたえがあって非常に有用な
    内容でした。内容を絶対に頭に写真としてのこして
    おきない内容です。
    SECIモデル。実践知リーダーの必要な6つの能力
    知略の4つの要件。
    これは覚えておきたい。

    0
    2020年09月06日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

    Posted by ブクログ

    戦争状態における戦略的・戦術的判断の理由をリーダーシップを軸にひも解いています。集団の意思決定において、国家レベルの集団であったとしても必ずしも論理的な判断をするとはかぎらないということが改めて理解できました。
    野中郁次郎さんのことはよく知らないまま本書を手に取りましたが、他の著作も読んでみたいと思います。
    最前線での日米の指揮官の比較分析、また「空気を読む」行動を取引コストで解説されていたところが非常に興味深かったです。

    0
    2020年07月24日

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